インスペクションて何?~レオパレス問題から学ぶこと~
大問題になっている、レオパレス問題。
引用元:毎日新聞
賃貸住宅大手「レオパレス21」が発表した、
建築基準法違反の疑いがあるアパートの数、
1324棟!!
- 耐火水準を満たさなかった
- 遮音性が基準値に達しなかった
- 「界壁」と呼ばれる部材が未設置だった(昨年5月に発覚したばかり)
※界壁がない=防火と防音のために絶対に必要な壁がない
引用元:毎日新聞
そんな疑いのあるところに住んでられませんよ・・
こわすぎますよね・・
レオパレス21は、
問題のあった物件の入居者には引っ越しを要請、
その数は、1万4432人に上るそうです・・
かける言葉も見つかりません。。
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このような事件で
ますます注目を浴びるであろう、
「インスペクション」について、
解説させていただこうと思います。
もともと「インスペクション」とは
調査、検査、視察、査察などを意味する英単語です。
建物業界では、
建物の劣化や不具合の状況、
欠陥の有無や保証すべき個所を、
専門家が診断し、検査する、
「ホーム・インスペクション(建物状況調査)」
を意味することになります。
新築入居時や、
リフォーム実施時にも検査は行われるのですが、
注目されているのは、
既存(中古)住宅の売買時に行うインスペクションです。
国土交通省は、
2012年に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定し、
2018年4月より、宅建業法改正において
インスペクションに関する事項が盛り込まれています。
引用元:国土交通省
しかし・・・・
現実は厳しく、
正直、インスペクションをする側も、してもらう側も、
色々と手間がかかり、面倒なので、
なかなか普及していないと、
昨年の日経新聞の記事にもありました。
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が、しかし!!しかしです!
そんな面倒なことだからこそ、
きちんと管理していかなければ、
のちのち大変な事件になる・・
そう強く思わされる事件でした。
そして、手前みそになりますが、
弊社独自の取り組みである建物カルテは
インスペクションと同じ役割と感じました。
(建物カルテについての取り組みは、
今後どんどんご紹介します。)
建物管理は、
購入するときのチェックはもちろん、
購入後も管理し続けること、
そして、履歴をきちんとデータで残すこと、
これらの重要性を再認識いたしました。
つまり、これからは、
現実の築年数よりも、
日々の管理、そして、
修繕することで価値が上がった
”事実上の築年数”
での取引になるわけで、
普段からメンテナンスを行っている方にとっては、
今回の改正は朗報ともいえます。
私どもも、今後も、
より一層、気を引き締め、
建物管理のお手伝いに携わらせていただく所存でございます。
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まだまだ記憶に新しい、
アパマンショップの札幌ガス爆発、
かぼちゃの馬車問題、TATERU問題など、
賃貸住宅に関する時事問題、
多々ありますので、
こちらも随時ご紹介してまいります!