台風の爪痕はタワマンにも
台風19号でお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに、
ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げます。
また、被災された皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます 。
これまでに少なくとも全国で1万3000棟以上の住宅が浸水、
1100棟以上の住宅が全半壊や一部損壊の被害を受けました。
記録的大雨は、首都圏有数の人気エリアにも甚大な被害を及ぼしたのです。
神奈川県川崎市、武蔵小杉駅近くの47階建てタワーマンションは、
地下3階にある電気系統の設備が浸水し、 今も停電や断水が続いています 。
また、オール電化の物件が多いため、住民への打撃は大きく、
エレベーターも使用できない状態だそう。
そんな武蔵小杉のタワーマンションの部屋を所有し賃貸に出している、という
オーナーの元には、管理会社から次のような内容のメールが届いたといいます。
「今後賃料について入居者に返金する必要があるため、
オーナー様にお送りする本賃料をご返金させていただきます」
オーナーは部屋の利用者からの賃料を、管理会社を通じて受け取っています。
しかし、停電と断水で部屋が利用できなくなったために、管理会社から利用者に賃料を返金。
オーナーに送るはずだった賃料は送金されないことになりました。
部屋貸しオーナーは、得られるはずの賃料収入が突然ゼロに・・
予想もしなかったタワーマンションのオーナーへの「家賃返金通告」。
水害対策用の止水板が設置されていなかったことが要因の一つだと指摘する声もあり、
都市型災害への対応が改めて課題となりました。
一刻も早い復興と、安全なまちづくりを願うばかりです。