外国人入居者のお困りごとNo.1! “ゴミ出し” 国別の背景を知れば解決のヒントに?
こんにちは。アセットコミュニケーションズ、外国人担当の祝です。
外国人入居者対応をしていると、よく耳にする困りごとのひとつが 「ゴミ出しルール」 です。
皆様お気づきのように、これには文化や国の違いが大きく関係しています。
だからこそ「なるほど、そうだったのか」と知っていただくことで、前向きな解決につながればと思っております!
そこで、国別の背景やオススメアプローチ方法をまとめました!
外国人入居者対応の“困った”を解決したい方は、こちらからご相談ください。
中国
背景:都市部では分別が始まっていますが、まだ「燃える/燃えない」程度のルールが中心です。 そのため細かい分別は未経験の方が多く、言葉だけでは誤解しやすい傾向があります。

→ 写真付きの分別案内を用意すると直感的に理解してもらいやすく効果的です。
理由:
・「可燃/不燃」の翻訳が曖昧で誤解が多い
・細かい分別は未経験の人が多く、言葉より写真が直感的に理解しやすい
例:「燃えるごみ」を「可燃垃圾」とすると、プラスチックを入れていいのか混乱しやす い。 写真(ペットボトル・紙・缶など実物の写真)を添えることで、言語の誤訳や曖昧 さを補えます。
韓国
背景:韓国はリサイクル意識が高く、食品ごみやプラスチック分別が浸透しています。ただし、日本のように「自治体ごとに分別ルールが違う」ことは少なく、この複雑さに戸惑う方が多いです。

→ 入居時に「この地域専用のルール表」を韓国語で配布するのが有効です。
理由:
・韓国人入居者は「分別自体」は理解しているため、細かい説明より「この地域特有のルール」を強調する方が納得しやすい。
・食品ごみなど母国でも厳しく管理されている部分は理解が早い一方、曜日指定や袋の色など日本特有の細部は誤解が起きやすい。
・「ここは韓国と違って区ごとにルールが異なる」と明示することで、既に持っている知識を修正して正しく行動できる。
ベトナム
背景:家庭ごみはまとめて回収、分別する習慣がほぼありません。

→まず「日本では分けることが当たり前」という前提を伝える分別の優先順位をシンプルに(例:燃える・燃えない → さらにリサイクルへ)段階的に理解してもらうようにする
理由:
・母国では「まとめて回収」が一般的で、分別文化がほぼない
・いきなり細かい説明をすると混乱するので、ステップ式の案内が有効
フィリピン
背景:フィリピンでは、ごみ回収は「業者が来る日=その日にまとめて出す」程度で、日本のように「月曜は燃えるごみ、火曜は缶・ビン…」と曜日単位で細かく指定する仕組みは一般的ではありません。

→・カレンダー形式で「何曜日は何を出す」と視覚的に示す。
理由:フィリピンでは、公共の案内や広告でも「文字よりイラスト・カラフルな表示」が多用されます。文字説明だけでなく、カレンダーに「ごみ袋のアイコン」「缶の絵」「ペットボトルマーク」などを入れると、直感的に理解されやすいです。

→ ・LINE通知やアプリでリマインド機能を使うと効果的です。
理由:フィリピンはスマートフォン普及率が非常に高く、紙の掲示よりも「ポップアップ通知」の方が生活に馴染むのです。
ネパール
背景:分別文化がそもそもなく、「まとめて捨てる」が一般的です。

→ “分別しないと回収されない・罰金になる”など理由をしっかり伝え、写真や動画でやり方を見せることが有効です。
理由1:「分別を守らなければならない理由」が理解できないと、行動に結びつきません。ネパールの生活者は「共同体での合意」によって行動を変える文化的傾向があるため、社会的な理由付けが響きやすいです。
理由2:母語の読み書きレベルには個人差が大きく、日本語や英語の説明文は理解してもらいにくいことがあります。そのため、「燃えるごみ=赤い袋のイラスト」「ペットボトル=ボトルの写真」など、図解や動画での視覚的説明の方が圧倒的に伝わりやすいです。
ゴミ出しひとつをとっても、国によって背景はさまざまです。
文化の違いを理解し、前向きに工夫することで、外国人も日本人も気持ちよく共生できる住環境を実現できるといいですね!
私たち DDコンシェルジュ は、その架け橋となれるよう、入居者対応を多言語でサポートし続けてまいります。