
販売中や引き渡し前の空室物件。
一見きれいに見えても、通風不足や排水トラブル、設備不具合など、放置すれば劣化やクレームにつながるリスクを抱えています。
今回は、東京(城西・多摩)エリアのエリアマネージャーの新居に、「販売中・引き渡し前簡易清掃サービス」の実態について聞きました。
目次
― このサービスは、どのような目的で行われているのでしょうか?
新居:
販売中、または売買契約後の引き渡し前物件に対し、通風・通水・簡易清掃・設備点検を行い、物件の状態を維持する。それが本サービスの目的です。
ハウスクリーニングのような“徹底清掃”ではなく、販売物件の価値を保つための維持管理業務といえます。
― 戸建てと区分マンションでは、内容に違いはありますか?
新居:
基本的な内容はほとんど同じです。
ただ、戸建て物件では、販売促進のためにステージング家具が設置されているケースがありますが、家具は移動を行いません。 破損リスクを避けるため、慎重に取り扱います。
一方、区分マンションは完全空室であることが多く、専有部(室内)の簡易清掃を中心に実施します。
― 具体的な作業内容を教えてください。
新居:
基本は通風・通水と簡易清掃です。本当に簡易的な内容になりますが、各部屋の通風・通水から設備の目視点検まで、物件の状態を維持するために必要なことを一通り行います。
主な作業内容は以下の通りです。
- 各部屋の窓を開けて通風
- キッチン・浴室・トイレ等への通水(排水臭・水漏れ予防)
- 床面の掃除機がけ
- 水栓金具・ドアノブの拭き上げ
- サッシや出窓の除塵
- 設備の目視点検(給湯器・エアコン・インターホン等)
- 写真撮影および報告
目立つ汚れの除去やハードクリーニングは対象外です。
あくまで“維持管理レベル”での対応となります。
― 作業時間の目安は?
新居:
大体1時間くらい。長くても数時間以内です。
戸建て2階建4LDKで約60分、3階建や5LDK以上で約90分が目安です。
区画物件は面積に応じて設定されています。
― 作業で最も大切にしていることは?
一番は破損させないことです。
販売中物件では、わずかな傷や破損も物件価値や取引に影響します。お客様への影響を最小限に抑えることを最優先に、慎重な作業を心がけています。
そのため、
- 建具は力を入れずに開閉
- 収納内部には無理に触れない
- 丁寧な作業を徹底
という基本姿勢を守り続けています。
派手な技術よりも、
“トラブルを起こさない確実性”が最優先です。
― 追加料金が発生するケースはありますか?
新居:
基本は室内清掃です。ベランダなど室外部分はオプション対応となります。ゴミ処理は1袋45L単位で、規定量を超える大量のゴミが発生する場合は、専門業者と連携して適切に対応いたします。
― オプションにはどのようなものがありますか?
区画物件では、
- ワックスがけ
- エアコンフィルター洗浄
- エアコン内部洗浄
などが追加可能です。
2.5メートル以上の高所作業は、事前にお申し付けください。ロング脚立で届く範囲であればオプションにて承ります。
― 鍵の管理はどのようにしていますか?
新居:
現地キーボックスでの対応が基本です。鍵の管理は責任者(マネージャー)が直接対応しています。大手不動産管理会社様からお鍵をお預かりするケースも含め、適切な管理体制のもとで運用しています。
― スタッフ教育についてはいかがですか?
新居:
長年の現場経験を積んだベテランスタッフが中心となって対応しています。経験に裏打ちされた安定した品質をお届けできる体制を整えています。
― 競合と比べた強みは?
新居:
販売中物件に求められるのは、確実性と安定感です。基本を徹底することこそが、物件価値を守る最善の方法だと考えています。
- 破損を出さない慎重さ
- 無理をしない判断
- ベテラン中心の安定対応
- 不動産企業との継続取引実績
大手買取再販会社から継続的に依頼を受けていることが、信頼の証ともいえます。
本サービスの強みは、
「安心して任せられる現場力」
にあります。
― 最後にメッセージをお願いします。
新居:
どうぞ安心してお任せください。現場の一つひとつを丁寧に対応することで、お客様の物件価値を守り続けてまいります。
まとめ
販売中・引き渡し前簡易清掃は、目立つ仕事ではありません。
しかし、
- 通風・通水による劣化防止
- 設備点検による早期発見
- 丁寧な簡易清掃による印象維持
- 破損ゼロの安定対応
これらは、物件価値を守る重要な役割を担っています。
派手な差別化ではなく、確実性と信頼の積み重ね。
それがこのサービスの本質です。