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【対談】ホコリを集めて、みんなをHappyに-現場を愛するふたりが語る清掃の醍醐味とこれから-【後編】

前編では、清掃の魅力と “家族の笑顔” を生むやりがいを語った吉沢さんと石川さん。
ここからは 感謝が詰まった現場のドラマ と、コロナ禍で見えた課題・未来の協業ビジョンに迫ります。

忘れられないお礼の言葉

司会「これまでいただいたお礼の言葉の中で、特に心に残っているものを一つ教えていただけますか?」

『吉沢さんだからお願いしてるの』18年続く信頼の証

吉沢「当社はいま賃貸物件の共用部清掃に特化していますが、かつてはハウスクリーニングも手掛けていました。事業を畳む際、18年お付き合いのあるお客様にご説明すると、こう言われたんです。

『私は吉沢さんだからお願いしているの。作業じゃなくてもいいから、毎月顔を見せに来て』

この一言が忘れられず、今も月に一度、そのお宅へ伺っています。今は現場に出ることは少なくなっていますが、現場で直接『いつもありがとう』と声を掛けていただける瞬間は格別です。これほど仕事の手応えを感じるシーンは他にありません。

さらに毎回、小さなご指摘や気づきをいただくので、私自身が学ぶことも多い。感謝されながら成長もできる―だからこそ、清掃は私にとって“天職”なんだと実感しています。」

「引き継ぎの日に届いた感謝の言葉」

石川「正直なところ、清掃の現場では**『褒められるのは例外』**なんです。クレームが出なければ合格点、という世界なので、お客様から感謝をいただく機会はほとんどありません。

だからこそ印象に残っているのが、長年担当してくれたスタッフが退職するときの出来事です。次の方へ引き継ぎに伺い、オーナー様に挨拶したところ、開口一番

『あの人のおかげで本当に助かっていたんですよ』

と惜しまれました。『満足のいくサービスができていたんだ』と初めて実感し、胸が熱くなりました。“コツコツ真面目にやれば、きちんと届く”と確信できた瞬間ですね。

もう一つ、毎年この時期に思い出すのがエアコン洗浄です。内部にカビが溜まったエアコンを分解し、真っ黒な汚水がバケツに落ちていくビフォー/アフターに、皆さん“興味津々”で、スマホで動画を撮られる方も少なくありません。仕上げに吹き出す風の『臭いが消えた!』というリアクションがたまりません。視覚と嗅覚で違いが伝わるので、ダイレクトに喜んでいただけるんです。

こういう“見える成果”と“日陰の努力”の両方があるのが清掃の醍醐味だと感じています。」


ピンチこそがチャンス—清掃のプロが現場で学んだこと

司会「これまでにぶつかった大きな壁と、そこから得た学びがあれば教えてください。」

楽しんで乗り切った「池袋店立ち上げ」の修羅場

吉沢「正直、“大きな壁”を意識したことがないんです。鈍感力が強い(笑)。ただ上の子が生まれた頃に池袋で直営2号店を立ち上げた時は、さすがに修羅場でした。支店長として採用も現場も自分一人。妻がいつ産気づくかわからないので、いつでも病院に駆け付けられるように朝3時には現場に入る、ーそんな日々を1か月以上続けました。寝不足にはなりましたが、不思議とその状況を楽しんでいて、負担には感じませんでした。

吉沢「それから僕、何か達成したいことがあるときは『○月までにこの資格を取る!』と家族や仲間に宣言するんです。宣言すると不思議と周りが手を差し伸べてくれるんですよね。その分、結果で返さなきゃと自分も奮い立ちます。皆さんの支えがあるからこそ、壁を壁と感じずに進んでこられた―そんな面も大きいですね。」

コロナ禍の人手不足と“痛感したフォロー体制の重要性

石川「前の会社では管理職は私一人。社長と二人三脚で複数のオフィスビルを回していて、高齢の女性スタッフを1人ずつ各ビルに派遣していました。普段から“代わりがいない”状況だったのですが、コロナ禍で一気にほころびが出たんです。

たとえば―

  • 『感染が怖いので出勤できません』と突然辞めてしまう人が出る。
  • コロナ陽性になると“2週間は現場に行けない”という国のルールに縛られる。

穴埋めは基本、全部自分。午前6時〜9時の現場を2つ抱える日は、もう片方を夜中3時から片付け、仮眠して次のビルへ─そんな暮らしが続きました。電話が鳴るたび『また欠勤か!?』とビクつき、一時は電話恐怖症になったほどです。

この経験で痛感したのがフォロー体制の重要性。アセットに転職後は8名のマネージャーを配置し、誰かが急に抜けても全員でカバーできる仕組みを徹底しています。組織が大きくなるほど“横の連携”が生命線だと身に染みています。」


ふたつの会社が描く未来図

吉沢「2020年までは直営店だけで展開していたのですが、お客様からの評価とお問い合わせが増えた結果、カバー外のエリアをお断りせざるを得ないケースが目立つようになりました。機会損失も大きく、何よりご期待に応えられないことが心苦しかった。そこで思い切って“独立パートナー”制度を立ち上げ、営業エリアを一気に拡大したのが現在の事業に直結しています。

お客様に選んでいただけるのであれば、サービスを全国へ届ける責任がある—そう考えています。北から南までどこにお住まいでも同じ品質をお届けしたい。そのためには、以前からベンチマークしていたBMクラウドさんのプラットフォームと組むことで、全国展開をさらに加速できると確信しています。」

司会「数年前から注目していただいていたとのことですが、具体的にはどこに注目していただいていたのか聞いてもいいですか?」

吉沢「ちょうどアセットさんがBMクラウドネットショップのサービスを立ち上げられた頃、エリクラさんの出現もあり、社内では『どのプラットフォームが覇権を取るか』と話題になっていまして。御社のネットショップで料金を明確に公開し、オンラインで見積もりまで完結できる仕組みを見て、『これはお客様第一だな』と代表と二人で唸りました。私たちも料金を開示してはいましたが、見積もりまでは非公開だったので大いに刺激を受けましたね。以来、社内で“先を行く存在”としてベンチマークし続けています。」

司会「ありがとうございます。嬉しいです!では石川さんの方はいかがですか?」

石川「先日、御社の社長の講演を拝聴しましたが、人柄の温かさが本当に印象的でした。吉沢さん含め、きっと会社全体の雰囲気も素晴らしいんだろうなと感じています。」

石川「それと、たてものサービスさんは20代支店長が複数いる—それが衝撃です。若手が定着する秘訣を学びたいし、情報交換を重ねて“清掃DX×独立支援”の新しいモデルを作りたいです。」

石川「それにしても20代の責任者が定着しているのはすごい。若手をどうやって採用しているんですか?ぶっちゃけ給料が高いとか?」

吉沢「給料は業界平均と大差ありません。その代わり“面白さ”と“発信力”に振っています。清掃=3Kではなく『仕事って面白いよね』と伝えるため、YouTubeやInstagramで現場の裏側や“メイクが崩れない清掃術”など若い層に刺さるコンテンツを発信しているんです。昨年は28歳の応募者がインスタ経由で入社しましたし、来年も2名の新卒が決まっています。」

石川「SNSが採用チャネルになるんですね。うちも参考にさせてください。」

司会「たてものサービスさんのサイト冒頭にある『ホコリを集める。一途に。普通の毎日を守り、未来につなぐ。』というコピーも印象的ですよね! “ホコリ” が “誇り” に変わる瞬間が伝わってきます。」


オーナー・管理会社の皆様へ

吉沢「弊社では「3つの笑顔」を理念に掲げ、日々営業しています。「お客様・働く仲間・家族」この3つの笑顔を大切にし、関わるすべての方々の笑顔を守れるよう、心を込めて取り組んでいます。この理念は、スタッフはもちろん、独立いただいたパートナーの皆さんにも必ず共有し、同じ想いの仲間を増やしています。これからも、理念の実現に向けて精一杯努力してまいりますので、お困りごとがあればぜひお気軽にご相談ください。

最後にご案内です。9月17日・18日にビッグサイトで開催される賃貸住宅フェアに弊社ブースを出展します。両日とも当社代表がセミナー講師として登壇予定ですので、もしお時間が合いましたら、ぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。」

石川「スタッフの育成や品質管理を徹底し、常にご満足いただけるサービスを提供できるよう努めてまいります。また、現在はマネージャー8名体制で現場をバックアップしており、スタッフと密にコミュニケーションを取りながら品質を維持・向上させています。今後もこの体制を活かし、お客様の声をいち早く現場に反映していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。」

今回お話をうかがった たてものサービスさんのホームページはこちらからご覧いただけます。