東京の空き家数は日本一!?
東京都内の空き家率は、11.1%に過ぎず、この値は全国平均の13.5%を下回っています。(2013年度の総務省の調査による)
しかし、これは、あくまで「率」の話。
住宅の数で数えてみれば、人口が多い分、東京都のそれは、ものすごい数になります。実際、数に置き換えると、東京の空き家数は81万7000戸。2位の大阪府が67万9000戸ですから、
東京都の空き家数は全国でもダントツの1位ということになります。
さらに興味深いのは、空き家の種類別内訳の半数以上が「賃貸用の住宅」であること。賃貸不動産オーナー様・管理会社様からすると、空き家空き部屋問題は、現状、避けて通れない問題となっています。
空き家が増えると、どんな問題が起こるのでしょうか。
それは、以前ご紹介した空き家空き部屋の記事を参照していただき、簡潔に申し上げますと、
1、景観
2、治安
3、災害
・・の、概ね3つの問題が起こると言われています。
これらの問題は、なんとなく地方のイメージがあるかもしれませんが、これからは東京都内であろうと、相続した不動産が自分にとって大きな価値を生まない、ましてや税金負担や維持管理の負担ばかりかかる「やっかいなもの」だと思うことになれば、不動産を空き家・空き地のまま放置するようになるので、これはもはや、街の衰亡の始まりです。
というのも、空き家空き地の増加は、個々の物件の不動産価値を下げるだけでなく、街全体の資産価値を下げることにも繋がってしまうからです。
それは、海外に住んでいて日本で不動産投資をしている場合や、一定期間海外で仕事をして、日本の住居を空き家空き部屋にしてしまっている場合も同じです。
弊社の空き家空き部屋巡回サービスでは、独自マニュアルに沿ってしっかりと撮影し、ご報告いたします。
報告書の写真に驚かれる方も多いです。一例をご紹介します。
報告書では、上記のような写真の5倍ほどのボリュームの写真を、文書と共にお伝えします。
例えば、ある日の報告では、
以下ご報告です。
・各室の通風を行ないました。
・水回りを通水後、退去時に止水栓を閉栓しました。
・ブレーカーをONにして各室換気扇を作動させました。
・翌日台風接近の予報でしたので、リビングのガラリを閉めました。
・ジョーロで庭木に水やりを行ないました。
・駐車場周りの簡易除草を行ないました。
・各窓は網戸を右側に寄せてから施錠しました。
・ブレーカーは初期設定の状態以外はOFFにしました。
・メールボックスのチラシを回収しました。
・残置郵便物の写真を撮影しました。
・退去時外観を撮影し施錠を確認しました。
また違う日には、
以下ご報告です。
・雨が吹き込まないように、窓は全開にせず半開にして
各室の通風を行ないました。
・水回りを通水後、退去時に止水栓を閉栓しました。
・ブレーカーをONにして各室換気扇を作動させました。
・朝から雨でしたので、庭木の水やりは行ないませんでした。
・各窓は網戸を右側に寄せてから施錠しました。
・ブレーカーは初期設定の状態以外はOFFにしました。
・メールボックスのチラシを回収しました。
・残置郵便物の写真を撮影しました。
・宅急便不在票(伝票番号面)を撮影しました。
・退去時外観を撮影し施錠を確認しました。
といった具合です。
自分がオーナーだったら、こんなことに気をつけてほしいな、と思うだろうことを想像しながら、巡回しております。ご要望はお気軽にお申し付けください。
2020年はもう目前。東京はいよいよ五輪を開催することになります。
今回の五輪を経て、東京は世界に向け、どんな顔を披露するのでしょうか。せっかくの機会、美しい日本をアピールしたいものです。そしてそれから先、新しい時代を迎える東京で、どんな街に住み、どんな生活を送っていくことになるのでしょうか。
次回の記事では、この先の東京で起こると予想される「相続ラッシュ」について、ご紹介しようと思います。